我々はそこで目にとまった一枚を手に取り、そばにある丸椅子に腰掛け、心ゆくまで試聴する事ができます(試聴できないCDもあるのでしょうが、できるものがとても多い)。
勿論、現在では試聴機を置いていないCDショップの方が稀ですが、モアレコードでは何と云うか、より親密な状況がそこにあります。あたかも図書館に入って、本棚の中たまたま目に付いた一冊を手に取り、そこの閲覧コーナーにて読んでいるような、一寸そんな感覚です。
大宮区役所前の通り、歩道から直接上がれる深緑色の階段(それ程新しいものではなく、金属製の為一歩進む度、足音が必要以上に大きく響く)、それを上りきった所に鉄の扉が見えます(或いは、その扉は開け放たれているかも知れない)。
→木製の床。こざっぱりとして明るい空間(店の中は大抵ひっそりとしている)。まだ見た事の無い数多のCD―それらはどれも手書きのコメントカードが添えられていて、どれもジャケットがこちらを向いて並んでいる!
こう云うのって一寸わくわくしませんか?(中野)
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